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家族構成: ご夫婦+お子様1人+猫2匹 所在地: 埼玉県川口市
専有面積: 57.07㎡ 間取り: 3LDK→2LDK
竣工: 2018年11月 築年月: 1995年5月

 

 

ツバメクリエイツで理想の住まいを手に入れたお客様のお住まいを訪問する企画「ツバメのせんぱい」。
今回は2018年11月に、埼玉県川口市に中古マンションを購入・リノベーションされたO様ご家族のご自宅にお邪魔して参りました。
物件購入と同時期に誕生した息子さんと、ニコニコ素敵なご夫妻のお話をお伺いできましたよ~!

モノトーンな色合いが際立つLDK。インダストリアルな家具が空間を映えさせる

(ツバメ)まずはじめに物件購入のキッカケは何だったのでしょうか?
(奥さま)実は、最初は賃貸での住み替えを検討していたんです。当時妊娠7ヶ月くらいで、出産を控えて子育てしやすい場所に引越したいと考えていて。
お互いの実家が埼玉だったので、県内でエリアを決めて賃貸物件を探していたのですが、猫を2匹飼っていることもあり、ペット可で子育てがしやすく、なおかつ自分たちが「住みたい!」と思えるような物件になかなか巡り会えずにいて・・・

リビング床は無垢フローリング。壁には木製のテレビボード、キャットウォークを設置した

(ご主人)そんな中、R-STOREの賃貸サイトで見つけた物件の内見で、初めて樫村(弊社不動産担当)さんにお会いしました。そのあとはすっかり樫村さんの営業トークにやられまして・・(笑)
(奥さま)気づいたら家買っていたよね〜(笑)
(ツバメ樫村、以下樫村)そんなそんな。(笑)
(ご主人)「物件の購入」についても少し検討していたところだったので、賃貸物件の内見前に、物件購入についての相談もさせていただきました。その時入ったカフェで色々と話をしているうちに、樫村さんから「この家賃予算であれば、物件購入を検討してもいいと思いますよ。」というお話をいただいて・・購入についても検討していたのですが、実は、ローン等について知識がなく、具体的にイメージできずにいて。
樫村さんの話を聞いて、このくらいの金額で物件を購入してリノベーションして、いくらのローンを組むと月々どのくらいの返済金額になって・・ということが具体的にイメージできて、それなら購入してもいいかも、となりました。
(樫村)O様のお話をお聞きした時に、賃貸で借りるよりも中古物件購入+リノベーションの方が月々支払額(ローン返済額+管理費+修繕積立金)も少なくて済むなと思いまして・・ご提案させていただきました。なにより賃貸物件の住空間よりも物件購入+リノベの方が圧倒的に良い住まいが手に入りますからね!
(ご主人)樫村さんにお洒落なカフェで口説き落とされましたね・・・(笑)
(奥さま)主人は樫村さんとお話ししたその夜には、すっかり購入する気になっていました!
(樫村)不動産屋冥利に尽きます(笑)

カメラマンの友人がプレゼントしてくれたという写真や、画家である奥さまのお兄様が描いた絵などが壁を彩る

賃貸から売買へと頭を切り替えて、再度物件探しをスタートされたお二人。その後はどのような流れを辿られたのでしょうか・・・?

(ツバメ)物件探しはどんなポイントにこだわったのでしょうか。
(ご主人)僕らは最初からリノベーションを念頭に置いていたので、エリアを決めてあとは「箱を買う」というイメージでした。階数なども特にこだわりなく・・・(今回購入された物件は1階)。
あえてこだわったといえば、最寄り駅からの徒歩距離が許容範囲(12分程度)であることと、築年数が古すぎず、25年以内位であることでしょうか。後は自分の通勤路線を基準に探して行ったという感じですね。
何軒か見ていくうちに、比較的手を出しやすい価格のこの物件が出てきて決めました。
結果的に通勤も乗り換えがなく、朝は必ず座れているのでよかったです。
(樫村)リノベーション前提だったので、リノベしやすい間取りの物件を提案させていただきました。
具体的にいうと、ベランダに面してリビングダイニングと和室が隣り合わせになっているようなタイプで、玄関側の廊下左右にそれぞれ個室があるようなタイプですね。
このタイプはリノベーションの際に大きな間取り変更が不要なので、コスト的にも節約できるという利点があります。

以前の和室はリビングに。壁を取り払ったことで1つの大きな明るい空間になった

(ツバメ)先ほど「元からリノベーションありきだった」とお伺いしましたが、戸建や新築物件は検討されなかったのでしょうか?
(ご主人)そうですね。自分たちはまだ20代中盤なので、都内の戸建や新築はどうしてもハードルが高いイメージがあって。埼玉が好きで埼玉で探すことに決めたものの、1から家を作るのも大変だと感じましたし・・中古物件購入+リノベーションで自分たちが好きな空間が実現できて、金額も抑えられるなら、そちらの方がいいかなと思いました。
(ツバメ)実際、内装は全て変更されているので、中身は注文住宅と同じですね。

キッチンには深い飴色の二丁掛タイルを貼った

(ツバメ)ここからはお楽しみの、リノベーションについてお聞きしていきたいと思います。
O様のお宅は、このモルタル仕上げが特別ですね。
(奥さま)そうなんです。この仕上げにすることは最初から決定事項みたいな感じで・・・(笑)
私たちは結婚前に同棲した時から、インテリアに関して意見が食い違うことはあまりなくて。「可愛い」よりは「カッコいい」というか。
今回も白・グレー・黒をメインに、モノトーンの空間にしたいと思っていました。
(ご主人)2人の中で「インダストリアルな空間」という明確なイメージが出来上がっていたので、スムーズに話が進んでいきました。
本当は床も全面モルタルにしても良いくらいだったのですが・・そこはさすがに止められました(笑)

ダイニングの壁と床はモルタルで統一した。

(奥さま)これから子どもが歩いたりすることも考えると、ちょっと全面は・・・(笑)遊ぶ場所も必要ですし、安全性も考慮してもらえたら、ということで半分はモルタル、残りの半分は無垢フローリングの床になりました。
(ご主人)折衷案になりました(笑)でも、あの無垢の床材もいい感じの色なので、今となっては全部無垢でもよかったかな?とも思います。

無垢材の床とモルタル壁も相性が良い

(奥さま)まぁね、でも実際にやってみるとモルタルも想像以上にいい感じで。私の両親もモルタルのことを伝えた時にちょっと心配していたんですが、いざできあがると「いいね、いいね」と言っていて。
ちょっとヒビが入っていたりするところも、味があって気に入っています。

年月を経るごとに入るクラック(ひび)が味になっていく

(ご主人)あとは猫たちのことも考えました。以前住んでいたメゾネットでは階段を上下して遊んでいたので、ここでも同じように遊ばせてあげたかったのと、テレビをすっきりと壁付にしたかったので希望を伝えました。

壁付されたテレビの上と脇に、キャットウォークを設置。ペットのための設備でありながら、リビング空間にすんなり馴染んでいる。

(ツバメ)天井の配管も素敵ですね!至る所にパイプが見えますが・・・
(ご主人)これも「配管を出しても格好いいですよ」とご提案いただいたものです。
この仕上げにしたことで天井も高くなりました。リノベーション前は結構天井が低いと感じていたので。

一見無骨で無造作に見える配管は、実は設置場所やパイプの曲げ方など、職人技が光るポイントでもある

(奥さま)窓際に設置したパイプはかなり役に立っています!私はもともとお花が好きでよく生花を飾っていたんですが、ニャンズ(猫さんたち)を飼い始めてからガラスの花器や観葉植物を倒されてしまうことがあって(涙)危ないので、天井から吊るせるドライフラワーを飾りたいなと思っていました。
このパイプを使って、買ってきたお花を乾燥させたりもします。あとはお客様が来られた時の上着を掛けたり、雨の日は洗濯物を干したりもしていますね。

「モルタルの壁をバックにドライフラワーを吊るすことをやりたかったんです」と奥さま。

(ツバメ)さて、満を持してお伺いします。このリビングで最も目を引くのが、こちらのクローゼットだと思うのですが・・・

何を隠そう今回1番目を引いていたのが、リビングの真ん中付近にある透明のクローゼット。同じハンガーに掛かった洋服がズラリと並ぶ様子は、まるでブティックのストックのよう。

(ご主人)元々洋服が好きで沢山持っているんです。以前に住んでいた家の収納が小さくて外に服を置いていたこともあり、新しい家では上手く収納したいなぁと思っていて・・この物件もリノベーション前は収納が少なくて、どうやって服を収納するかが課題でした。
このクローゼットは、以前よりもかなりスペースを広げて作ってもらいました。
(奥さま)元押入れの位置なんですが、すごく奥行きが浅かったので広げて正解でした。
(ツバメ)通常、収納はなるべく隠そうとする方が多いと思いますが、お二人が真逆の方向性で(笑)透明にすることを選ばれたのは、どういう経緯があったのでしょうか。
(ご主人)そうですね、そこは村上さんにご提案いただきました。以前アパレル関係のお店を設計されていたという話から、「思い切って見せちゃいます?」みたいな・・いつものノリで提案していただいて(笑)
(奥さま)好きな服だから見えていても嬉しいし、リビングが広いわけではない中で、クローゼットを透明にしたことで圧迫感がなくなって、空間が広く感じられるんです。

中にはトルソーやサングラス等の小物ディスプレイが。トルソーはヴィンテージショップで一目惚れして、そのままベビーカーに乗せて連れ帰ったそう。

(ご主人)最初は手前のトルソーを置いた場所にもセーターなどを積んでいたのですが、奥さんがディスプレイにした方がいいんじゃないって(笑)確かにこうした方が、見栄えがするようになりました。
(奥さま)アイデアが採用されました(笑)

(ご主人)あとはキッチンとお風呂も使いたい素材があったので、村上さんに相談させていただいて。
(奥さま)キッチンは古材を貼ったのと、あまり一般家庭では見かけないと思うのですが、ヘリの部分がステンレスになっています。
(ご主人)それも普通の仕上げではなく、バイブレーションという変わった手法を採用してくださって。予想以上の仕上がりにビックリしました。初めて見た時、「めっちゃカッコいいな!」って(笑)

たくさんのサンプルから選んだという古材の突板。主張しすぎず格好いい、絶妙な存在感。

(ご主人)お風呂は元々ガラス張りにしたいと思っていて。白のタイルを貼るためにハーフユニットを導入したことで、洗面所の幅が少し狭くなってしまったのですが、ガラス張りにしたのと内外のタイルを統一したことで視覚的な繋がりが生まれて、幸いにも狭さを感じずにすんでいます。

各パートの素材選びに参加できるのも、リノベーションの醍醐味。

(ツバメ)今のお部屋で、お二人それぞれのお気に入りの場所を教えてください!
(ご主人)僕は間違いなくこのクローゼットです。もう僕の部屋です(笑)
洋服は自分の好きなモノなので、見えるとやっぱり嬉しい気分になります。また見えていることで、中の空間にもこだわりたくなってくる。ちょこちょことディスプレイを変えたり、楽しんでいます。

(奥さま)全部自分で管理していて、完全に彼のスペースになっています。私がカバンとかを置いていると「一個はいいけど二個は置かないで」って言われたり(笑)
(ご主人)スッキリきれいにしておきたいんです(笑)

前出のトルソーのみならず、壁にはご主人が学生時代に撮った奥さまのモノクロ写真が飾られていたり、ドライフラワーや小物が置かれていたり。もはやクローゼットの域を越えた、趣味と実用を兼ねたディスプレイ空間となっていました!

(奥さま)私はお気に入りはキッチン!といいたいところですが・・(笑)実はこのキッチンに立った時の、ここから見える「景色」が気に入っています。
朝の2時間くらい、庭側から日差しが入るのですが、その時のリビングの雰囲気がとても良いんです。ドライフラワーを作るために、天井に設置したパイプにお花を吊っていることがあるのですが、朝の光の中にそのお花たちが揺れている様子を見ていて楽しいな、というのはありますね。

室内にたくさん吊るされたドライフラワーが、クールな空間に華やかさを添える

「このドライフラワーは友人のお姉さんが作ってくれた結婚式のブーケを、そのままドライしたものなんです」「こちらは先日突然主人が花束をくれて、驚いて・・!せっかくなので、そのままドライにしています」とニコニコ話される奥さま。
沢山の思い出や笑顔がつまっているんだなぁと、聞いている私たちも嬉しくなってしまいました。

(ご主人)奥さんがお花好きでこうしてドライフラワーを飾っているのですが、毎日見ていると、なんだか自分も花が好きになってきて・・・最近では花屋を見かけると、入りたくなるんです(笑)
(奥さま)そういうちょっとした変化も、この家に引っ越して来てからの嬉しいポイントです!

結婚式のブーケが、リビングの中央にふわっと飾られていた

(ツバメ)最後に、ツバメの先輩であるお二人からツバメの後輩の皆さまへ一言いただけますか?
(ご主人)ツバメクリエイツは物件購入~リノベーションまで一貫してやっていただけるので、とてもスムーズでした。また不動産担当の樫村さん、設計担当の村上さんがとても話しやすく、リノベーションの提案などもフランクにしていただけたのが良かったです。
(奥さま)自分たちはリノベーションに関しては素人ですが、イメージを伝えると、こちらが思い描いているものをプロが形にしてくれた、という感じです。好きなインテリアなどを頭に描きながら伝えると、より伝わりやすいと思います。
(ご主人)難しそうなことも上手く形にしてくださったりしたので、まずは希望を伝えてみた方がいいかなと思います!遠慮するのはもったいないです!(笑)

新居に引越して、ご友人達もよく遊びに来られるというO様のお宅。遊びにきた人からは「やっぱりこういうお家になったんだね(笑)」という感想が出るそう。
ご自身の趣味や好きなことを最大限追求しながら、お子さんやニャンズと安全に暮らせる家を実現されたお二人。これからも皆で楽しく暮らしてくださいね!

O様ご夫妻、本日はありがとうございました!

Written by Saki Ono