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家族構成: ご夫婦 所在地: 埼玉県富士見市
専有面積: 92.87㎡ 間取り: 3LDK→3LDK
竣工: 2018年8月 築年月: 1995年7月

 

 

ツバメクリエイツで理想の住まいを手に入れたお客様のお住まいを訪問する企画「ツバメのせんぱい」。
今回は、2018年8月に埼玉県富士見市で中古マンションを購入・リノベーションされたI様ご家族のご自宅におじゃましてまいりましたー!

間仕切り壁に埋め込まれたアイアン窓が、室内デザインを印象付ける。

(ツバメ)まずはじめに、物件購入のきっかけについて教えてください!
(ご主人)実は、今年のはじめに入院したんです。今こうして元気なので大丈夫なんですけど。笑
ふと、家を買うなら早めが良いなと思ったんです。ローンのこととか色々あるじゃないですか。笑
そのことがきっかけと言えばきっかけですかね。
(ツバメ)そうだったのですね。住宅ローンを借りる際は、セットで団体信用生命保険に加入をいただくことが一般的で、ご本人の健康状態によっては住宅ローンを借りられないこともありますもんね。
「善は急げ」というやつですね。笑
(奥さま)この家に引っ越す前は、同じ東上線沿線の駅前にあるUR賃貸に住んでいたんです。私の地元も東上線沿線なので、昔からこのエリアには馴染みがありました。

インテリアの配置すら計算されたように美しく置かれる。

(ツバメ)はじめから東上線沿線にエリアを絞っていたのですか?
(奥さま)いえ、実は、そうでもないんです。笑
夫は、自宅で仕事をしているのですが、私の職場が池袋ということもあり、「池袋まで通勤しやすいエリア」でと広めに探していました。
それこそ川越、所沢、浦和美園など割と範囲は広めで探していましたね。
(ツバメ)特にこのエリア!と限定はされていなかったのですね。
埼玉県は、どのエリアでも都心までのアクセスは良いですしね!

ご主人が趣味で習っているという絵画。打放しコンクリの背景によく馴染む。

(ツバメ)ということは、比較的じっくり時間をかけて物件を探されたんですか?
(奥さま)物件探しの期間は、のべ1年くらいはかかったのかなと思います。
(ツバメ)かなり慎重にじっくりと探されたんですね!1年間で色々な物件を見て回られたのですか?
(奥さま)そうですね。20件くらいは比較したと思います!
実際に内覧したのは、そのうち5件くらいで、それ以外は自分たちだけで、外観、敷地、周辺環境だけ確認しに行きました。
(ツバメ)20件ですか!!すごい数ですね!笑
物件を探し始められた頃は、エリアが絞られていなかったということでしたので、「そのエリアの住環境を知る」という意味でも現地に足を運ぶという作業はとても大事な気がします!
最終的には馴染みのある東上線沿線に戻ってきたという感じですね!原風景が近い場所の方が落ち着けるということでしょうか。笑

リゾートホテルの雰囲気を意識したという寝室。天井にはシーリングファンも。

(ツバメ)内覧された物件ですが、中古物件だけでなく新築物件も内覧されたのですか?
(ご主人)そうですね。新築物件も見に行きました。
見に行ったのですが、今建てられている新築物件て、よく考えれば当たり前なんですが、現時点で空いている土地に建てるので、駅から遠かったり、隣地の敷地とギリギリに建っていたりといった物件が多いなと思ったんです。
(ツバメ)それ、すごく分かります。。。駅前の良い立地の土地から不動産開発って進んで行きますもんね。
新築物件て無理くりここに作りました!って物件もあったりしますし、、、
(奥さま)今回購入したこの物件は、そういう意味でも良い物件でした。
駅からとても近いにもかかわらず、敷地がとても広く、植栽が多かったり、管理もしっかりされていたりと敷地内の住環境も良いので。
私の実家に近いことも決め手になりましたね。
(ツバメ)この物件、すぐ近くに駅があるってことを忘れてしまう雰囲気ですよね!
建物間の距離が離れていて、敷地の使い方がとても贅沢ですよね。それによって閑静な住環境が形成されていると思います。今、これを作れって言ってもなかなかできないと思います。笑
(奥さま)敷地内にある植栽も購入のポイントになっています。ここまで森みたいに植栽が生い茂るマンションてそうないので。
(ツバメ)ほんとにそうだと思います。ここまで植栽が育つにはそれなりの年月がかかりますし、このマンションが時間をかけて形成してきた価値だと思います。

(広大な敷地に何棟ものマンションが建ち並ぶ。建物間には贅沢な敷地が残され、そこはまるで公園のような設えに。敷地内には、マンション居住者のみが利用できる歩行者専用道があり、そこで散歩を楽しむ人の姿も。)

仕事場の窓からは敷地内の緑を眺めることができる。

(ツバメ)今のお話に繋がるのですが、物件選びのポイント・視点などはお二人の中で決められていたのですか?
(ご主人)両面に窓があって風の通りがある家が良いなというのはありました。
あとは、僕が自宅で仕事をするので、仕事場を広くとりたいというのがあり、80㎡以上広さは欲しいなというのもありましたね。
(ツバメ)「風の通りがある家」というのは、どういったこだわりがあったのですか?
(ご主人)空気がこもるのが嫌なんです。笑
極力エアコンを使う生活をしたくないなというのがあり、風が通る涼しい空間、というのは意識しました。

(自然の風にこだわるご夫婦の家にはやはりバルミューダの扇風機がw)

(ツバメ)その感覚、とても良く分かります!
最近、ベトナムのホーチミンに行く機会があったんです。ホーチミンて1年中真夏みたいな気候の場所で、とても暑いんです。暑いんですけど、みんなエアコン使わずに窓を開け放してシーリングファン回して、空気を循環することで涼を取っていたんですよね。電気代が高いという社会的な背景もあるみたいなのですが、僕には「自然とうまく向き合ってる」と前向きな姿勢に見えました。
とはいえ、僕らからしたらそれでも暑いんですけどね。暑いんですけど、不思議と全く不快じゃなかったんです。むしろ風が心地よいって感覚で。自然の風って気持ち良いんですよね。
日本の夏の、室内締め切ってエアコンがんがんかけてっていうのが不快に感じるくらいで。
きっとご主人は共感いただけるのではないかと!すみません、私事のお話で。笑

リビングにもシーリングファンをつけ、できるだけエアコンを使わず、自然の風の流れを意識する。窓の外には敷地内に生い茂る木々の風景が。ここが埼玉であることを忘れさせてくれる。

(ツバメ)ご主人が自宅でお仕事をされるということで、広さを取りたかったというお話でしたが、間取りにはこだわりはあったのですか?今は、リビングに面して仕事場という間取りですが。
(ご主人)実は、もっと変わった間取りの方が本来は好きなんです。笑
以前住んでいたUR賃貸も半円形のような平面をしていて壁が曲面だったりして。
(ツバメ)それに比べると、リノベのお手本のような間取りですね。このお部屋は。笑
既存の間取りをほとんどいじらずにリノベできる間取りかと思いますので。
(ご主人)欲を言えば、もう少し間口がワイドな間取りの方が良かったかなというのはありますね。
(ツバメ)よりワイドにですね。もともと天井高は2.9mもある室内で、横にも広かったらより最高のお住まいですね!

マンションの規約の制限があり仕事場の床はカーペット仕上げに。カーペットにすることでリビングと仕事場との空間の質の違いがより明確化された。

(ツバメ)先ほど、当初は新築も含めてご検討されていたというお話を伺いました。
新築とリノベを検討され、最終的にリノベを選ばれた理由を教えてください!
(ご主人)そうですね。モデルルームで見る空間て、結局たくさんオプションをつけた最高グレードのやつだったりして。そうすると値段も高いし。
かと言ってオプションをつけないと、今まで住んでた賃貸とあんまり変わらないよねって話になりました。
リノベだとこういった感じで自分たちが理想とする空間を作れるので、そういうところにメリットを感じましたね。

無造作に置かれた(ように見える)小物にもこだわりが。S字フック(黒)にまでこだわってセレクトされたそう。

(奥さま)金額的な部分でも、新築物件を購入した場合だと、今までの賃貸の賃料と毎月の支払額があまり変わりませんでした。
「中古物件購入+リノベ」の方が新築物件を購入するよりも安く済んだので、金銭的な部分でもメリットを感じられ、最終的にはリノベだよねという結論になりました。
(ツバメ)まさにお二人がおっしゃられた2点がリノベの最大のメリットかと思います!
・自分たちの理想とする空間づくりが可能
・金銭的なメリット
新築物件の場合、どうしても「不特定多数に向けた」商品企画、汎用的なデザイン・間取りになってしまい、一人一人、一家族一家族の趣味・嗜好・ライフスタイルにまでフォーカスしてデザインできないというのがあると思います。
リノベの場合は、逆に自分たちのこだわりやライフスタイルといった部分にフォーカスしてデザインしていくので、理想的な住まいが実現できるのだと思います。
理想の空間を手に入れられて、金銭的なメリットも享受できるのであれば、文句なしですよね!

デザインのお仕事をされているご主人。天井まで続く棚には仕事道具の書籍や雑貨が気持ちよく並ぶ。

(ツバメ)ツバメクリエイツとの出会いのキッカケ、お選びいただいた決め手について教えてください!
(奥さま)リノベ実績・リノベ事例を紹介しているポータルサイトがあり、そこでひたすら色々な会社の事例を見ていたんです。
その中で、「あ、感覚的に合うな!」と思ったのが、ツバメクリエイツでした。
それが出会いのきっかけでした。笑
そこからツバメクリエイツについて色々と調べまして。施工事例のどれかに自分の家がなれば良いなと思えたので、設計・施工のご依頼をさせていただきました!
(ツバメ)ありがとうございます!
「感覚的に合う」ということ。実は、僕たちもとても大事にしていることなんです。
感覚的に合うっていうと、何を抽象的なって言われてしまうかもしれないのですが、空間デザインや建築デザインをする上で、この感覚的な共感ってとても大事だと思っています。
この感覚がズレてしまうと最終的に良いものが出来上がってこないなという風に考えているんです。
(奥さま)私は、仕事柄マーケティング調査とか競合分析とかすることも多くて、実は、今回もリノベ会社、リノベ業界のマーケティング調査や競合分析もしたんですよね。笑
御社についても色々調べさせていただきました。笑
色々と情報は収集して分析したんですけど、やはり最後は「感覚的に合う」という直感でした。笑
(ツバメ)マーケティングのプロにお選びいただけるなんて光栄でございます。。。

2.9mもある天高な空間。そのスケール感に圧倒されてしまう。柱には奥さまの好きなブルーをアクセントカラーで入れた。

(ツバメ)随所にこだわりを感じられるお家ですが、リノベで特にこだわったポイントはありますか?
(ご主人)いつも仕事でデザインを考えていることもあって、リノベは信頼できるプロにお任せしたい!という気持ちが強かったんですよね。笑
なので特に強いこだわりというのは、、、笑
(ツバメ)そうだったんですね。笑
(ご主人)あ、結果的に良かった!というのはあります。
リビングと仕事場の間仕切り壁にアイアン窓をつけているのですが、これは良かったです!
最初は、窓がなくただの壁でも検討を進めていたのですが、ここがすべて壁になってしまうと空間的に圧迫感が出てしまってたなと思います。全てガラス面ではなく腰壁を残しているので、程よく仕切られて程よく解放されているちょうど良い塩梅な空間になったなと思っています。

リビングと仕事場はあえて扉では仕切らずゆったりと繋がる。窓越しに視線も抜ける。

(奥さま)青が好きな色なので、どこでも良いので室内に青を使いたいというのはありました。
それから、キッチン空間ですね。もともと吊り戸棚があって閉塞感のあるキッチンだったので、抜け感のある解放的なキッチンにしたいというのはありました。
もともとの吊り戸棚を撤去して、リビングを見渡せるすっきりとした開放感のあるキッチンになりました。

リビングとの繋がりが生まれたキッチン。キッチンにいながら自然なコミュニケーションが可能となった。

(ツバメ)こちらの理想のお住まい、お二人にとってお気に入りの場所はどこですか?
(ご主人)僕は、仕事場ですね。1日10時間以上いる場所なので。
インテリアにもこだわって揃えました。この机は、ドイツのオフィス家具メーカーWilkhahnのもので、時間をかけて探して手に入れました。

床がカーペットなため、天井に木を。リビングに比べ少し低い天井が自然と落ち着きのある空間に。

(奥さま)私は、リビングですね!このソファに座って、平日に録り溜めたドラマを週末に見るんです。笑
あとは、キッチンから見えるこの風景ですかね。
軽井沢がすごく好きで旅行もよく行くんですけど、窓からの風景が、どことなく軽井沢に近い雰囲気で。自宅に居ながらにして軽井沢気分を味わってます。なので、最近は軽井沢から少し遠ざかってます。笑
それから玄関の壁もお気に入りです。壁に木材を貼っているのですが、仕事から疲れて帰って来た時に、この壁を見るとほっとするんです。これはやって良かったなと思っています。

お客様を迎え入れる場であると同時に自分たちも最初に入る場でもある玄関。こんな空間に迎えられたい。

(ツバメ)最後に、ツバメの先輩であるお二人からツバメの後輩の皆さまへ一言いただけますか?
(ご主人)こちら側の要望を言えば、何でも柔軟に対応してくれるので、とりあえずやりたいなと思ったことは何でも相談した方が良いと思います!
(奥さま)そうですね。私も安心してお任せできるところが良かったですね!
やり始めると色々と悩むこともあるので、そういう悩みもどんどん相談して良いと思います。その悩みも楽しむ!というくらいのスタンスで良いのかな。
「どういう生活をしたいのか」、「自分たちはどうしたいのか」を伝えると、それを実現してくれるので、気軽にどんどん言っちゃって良いと思います!笑
(ツバメ)ツバメの後輩の皆さまへのアドバイス、ありがとうございます!
やはり大切なのは価値観の共有だと思いますので、私たちもどんどんコミュニケーションを取っていきたい!とも思っています。ご自身のお考えを気兼ねなくお伝えいただければと思いますね!
Iさまご夫妻、本日は、どうもありがとうございました!!

自然を感じ自然と共に暮らす。年月を経るごとにお二人の暮らしの深みも増していく。

Written by Kazuya Kashimura