Column

旅する家族のリビング – Life is journey!

2019.10.05
ツバメのせんぱい
家族構成 :
ご夫婦+お子さま1人
所在地 :
さいたま市浦和区
専有面積 :
81.20m2
間取り :
4LDK→3LDK
竣工 :
2018年11月
築年月 :
2002年9月

ツバメクリエイツで理想の住まいを手に入れたお客様のお住まいを訪問する企画「ツバメのせんぱい」。
今回は、2018年11月にさいたま市浦和区で中古マンションを購入・リノベーションされたT様ご家族のご自宅におじゃましてまいりました!

天井からハンモックが吊られ、壁にはロードバイクが。奥にはスクリーンまで・・・?一目で楽しい気分になれるリビングにお住まいのご家族。

(ツバメ)まず、物件購入のきっかけについて教えてください。

(ご主人)娘の通学です。独身時代から20年ほど都内で賃貸に住んでおり、埼玉は考えたことがありませんでした。が、ご縁あって娘が埼玉の学校に進学することになり、入学後しばらく東京から通っていたんですが、朝5時台に起きて通学するのがちょっと大変な様子で・・。それを緩和するために引っ越しを考え始めました。

埼玉に引っ越すイコール、今度は親たちが都内に向かって通勤することになります。ですが、調べると浦和や大宮なら、其々の仕事場まで1本で出られることがわかった。そこで物件探しをスタートした、という流れですね。

(ツバメ)なるほど。最初から浦和を視野に入れて探されたんですね。物件はすんなりと見つかったのでしょうか?

(ご主人)それがそうでもなくて(笑)こちらに出会う前に4件ほど検討した物件があったのですが、戸数が少なく管理費や修繕積立金が高かったり、安くていい部屋なんだけどなぜか壁じゅう穴だらけだったり・・・購入となると気になるじゃないですか、さすがに。

(ツバメ)何となく事情がありそうですね(笑)

(ご主人)最終的に2つ候補が残って、さいたま新都心の物件とこの物件だったんですが、通勤の便がこちらの方がよかったのが選んだ理由の1つ。あともう1つは・・実はある時期から、室内のリノベーションはツバメクリエイツさんにお願いしようと勝手に決めていまして(笑)初めて村上さん(弊社代表)にお会いした時に間取り図を見せたら、「断然こっちがいいです!」と仰ったので、じゃあもう言う通りにしようと。

(ツバメ)ありがとうございます!

(ご主人)どうせあちこち直して住むなら、直す人がやりやすい方がいいだろうと考えたわけですが、結果的に正解でした。

やりたいことと予算の兼ね合いをじっくり考慮し、リビング部分はフルリノベーション・居室や水回りは使える設備はそのまま使い、一部リノベーションというメリハリをつけたプランになりました。

(ツバメ)先ほど「途中からツバメに依頼しようと考えていた」とお聞かせいただきましたが、どのような経緯で弊社をご検討いただいたのでしょうか。

(ご主人)せっかく埼玉に住むので、埼玉のリノベ会社さんにリノベーションをお願いしたいと思ってインターネットで探して。ツバメクリエイツの会社HPで施工例を見て、いいな!と思いました。決して(リノベーション会社自体の)情報が多くはない中での会社探しでしたので、感覚で選んだ部分も大きいですね。

(奥さま)物件を2つまで絞った時、並行してツバメクリエイツの会社HPを見ていました。物件購入はお見合いに似てご縁だといいますが、物件を絞り込む前に、ご縁を感じるリノベ会社さんに出会えたんだと思って。ツバメさんが良いと思う物件をリノベーションしてもらったら、きっと素敵になるだろうと2人で話して、お願いしました。

(ツバメ)そうだったんですね!今初めてお聞きしました・・・ありがとうございます。

(奥さま)初めてお会いした時に、大学生がそのまま起業したような雰囲気で!(笑)すごくいいなと思ったんです。こんな感じなら、一緒に相談させてもらいながら進めていけそうだなって。

奥さまこだわり、オーク材のキッチンカウンターがキッチンとダイニングを緩やかに仕切り、また繋いでいます。

最終的に2つの物件まで候補を絞ったお2人ですが、購入となれば色々と検討を重ねられたはず。そのあたりも、少し詳しくお聞きしてみました。

(ツバメ)最終的なこちらの物件の決め手を教えていただけますか。

(ご主人)不動産業者から受け取った資料に駅徒歩15分とあったのですが、実際は12分で近かったことが一点。またこの地区は学区目的で転入してくる人が多いからかマンションが多いのですが、こちらの建物は比較的古くから建っていたため立地が良くて。周辺に視界を遮る背の高い建物もなく、景色が遠くまで抜けているのがよかったです。しかも角部屋で、リビング+2つの居室にもベランダが付いているので眺めも日当たりも最高です。

角部屋のリビングは2面採光。遠くに山を望む景色が見えます。

(奥さま)前の家が1階で、子供が小さい時はその方が何かと便利だったのですが、街の中の物件だったので景色云々ではなくて。

(娘さん)街の中に蛇やネズミもいたよね(笑)

(ご主人)まぁ他にも色々考えたことはありますが、最終的には村上さんが「いい!」と仰ったのでここに決めました。

(ツバメ)すごい信頼をありがとうございます!(笑)

(奥さま)ある不動産業者には「駅近・築浅でない物件はリセール(売却)できないですよ」と言われて。でも村上さんと話していく中で、リノベーションでしっかり魅力ある物件になっていれば、それが価値になりますと言われて。万が一売却することになっても、どうせなら自分たちと近い感性の方にわかってもらえる方がいい。あとは他社さんで見た”ブルックリン風リフォーム物件”が割高な上にあまり良いと思えず、リノベーションをする人の感性はとても重要だと感じた部分もあります。

自分たちで選んだ素材1つ1つが掛け合わされて、愛着の湧く空間に。

(ツバメ)戸建は検討されなかったのでしょうか?

(ご主人)実は我が家、自家用車がキャンピングカーでして・・。車高が3mもあるので、近隣エリアにある駐車場付き戸建では高さに無理がありました。

(奥さま)私は私で、戸建の画一的な形状が少し苦手で。1階に駐車場があって2階3階で暮らして、と入居する前から生活が想像できてしまうというか・・。その点リノベーションでは自分たちの自由がきくので、ワクワク感があるなと思いました。

(ご主人)また自分達が都内に通勤する為、必然的に娘が一人で在宅・出入りする機会が増えます。その時に鍵1本で施錠が完了するのもいい。戸建で庭があると気をつけないといけないことが増えてしまうので・・防犯上の利点もマンションを選んだ理由ですね。

(ツバメ)新築も視野にいれておられたのでしょうか?

(ご主人)どちらかに拘りがあったわけではありませんが、やはり新築は価格が高かったです(笑)この近隣でいいな〜という立地の物件は6000〜7000万円とか・・・さすがに高すぎると感じたのが1つ。あとは、とはいえ一応(新築も)見たのでわかるんですが、基本的にすべて業者さんが選んだ内装・設備になっていますよね。それよりはこうやって手を入れる方が、自分達らしい暮らしが手に入ると思いました。新築で新品設備が全部揃っています!というスタイルより、相談して好きなスタイルを形作っていくこの方法が自分たちに合っていたのかなと思います。

(奥さま)手頃な新築を調べると、(その土地の)地盤の硬さに不安あったりもして。絶対はないですが、自分たちができる範囲でまず安全を確保して、その上で好きな暮らしが実現できたら、と考えるに至りました。

(ご主人)あとは娘と生活ができるのも18歳までだと考えると、なるべく早く動きたいという気持ちも。一緒に物事を楽しめる時間を少しでも長く取りたいし、時間は待ってくれないですから。

壁には優雅に空を飛ぶツバメの家族が。

(ツバメ)リノベーションについてお聞きします。今回は、何かテーマのようなものはあったのでしょうか?

(ご主人)旅行中の宿みたいなイメージにしたいと思っていました。家族で海外旅行をするのが好きで、行った先の気に入った宿の写真をリノベーション前に村上さんに見せて、「こんなイメージの空間がいい」と共有して。

(奥さま)豪奢なホテルというより、ホステルやゲストハウスのラウンジみたいな雰囲気がいいなと。

(ご主人)アメリカでレンタカーを借りて、モーテルに泊まりながら長距離を走って・・・という旅を何度もしていて、実は本も出しているんです。そんな道中で見た内装がツバメクリエイツ的な感じだった、といいますか。インダストリアルでありながら、少し柔らかい感じもあって。

新しくて格好良いけれど、それだけじゃない。どこか素朴で、懐かしい空気の流れるリビング。

(奥さま)写真を見せると村上さんも「これいいですね」「こういう風にしたらいいんじゃないかな」と反応が返ってきて、それが自分たちの感覚と似ていて、しっかりイメージが共有できている感覚でした。

(ご主人)本当に色々話を聞いてくれましたね。ちょうど自分たちも時間の作れる時期だったので、2~3ヶ月かけてじっくりイメージを練っていきました。

(ツバメ)具体的にここはこうしたい、というポイントはあったのでしょうか?

(奥さま)夫が記者で音楽担当だった時代があり、元来音楽好きでもあったので、家に大量のCDがありまして。以前の家では”倉庫”と称する夫の部屋に置いていたんですが、ある日重みで床が抜けたんです(笑)とはいえ仕事の関係上、捨てられないものでもあり、日の目を見ないまま置かれているのも悲しくて・・・。いつでも取り出せて聴ける感じにしたいと思って、専用棚をあつらえました。音楽や映画など一通りのものを持っているので、スクリーンを設置して週末に家族で楽しめるようなリビングにしたいと考えていました。

棚は壁一面分のCDと書籍を収めるため、高さを合わせて造作した。スクリーンは使う時以外、天井付近にすっきり収納されている。

(ご主人)妻が料理の仕事をしているので、キッチンを充実させたいというのも大きな希望でした。

(奥さま)メーカー数社の設備を見たのですが、オークの面材がすごく気に入ったキッチンがあり。他社に比べて価格の高い会社だったのですが、村上さんの交渉と先方担当者の方の工夫もあって、かなり金額を抑えることができました。具体的には少し型落ちの食洗機を入手できたり、キッチン天板も廃盤で1/3の価格になっていたものを購入できたり、細々と予算を削れたのが有り難かったです。このスペックのキッチンをあの価格で作れたか・・・!と驚きでしたし、リノベーションの良さを実感しました。

シックなカントリー調のキッチンにNYサブウェイタイルを合わせた、クールな印象のキッチン。

(ご主人)彼女は左利きなので、それに合わせて通常とはコンロとシンクの位置を逆にしたり、キッチンの仕様に関しては時間をかけて検討を重ねていきました。コストを下げるために幾つかの設備は支給(施主自身がインターネットなどで安いものを探して購入し、それを使って施工すること)で対応していただきました。ガスレンジ・オーブン・水栓・レンジフードなど・・・。

しっとり艶のあるオークの面材に一目惚れだったそう。経年変化も楽しみの1つ。

(ご主人)全体の仕様に関しても、村上さんからコストダウンの提案をしていただけることが多かったです。CD棚も価格面でナラからラーチに変えましたが、結果的にアクセントになってよかったですし・・。またキッチンにコストをかけるために、途中で浴室は触らない方針に転換しました。幸いにして前の方が綺麗に使ってくださっていたので。あとは各人の居室も床はそのままにして、優先順位の高い場所にお金をかけられるようにしました。

各人の居室は壁1面のみ好きな仕様に仕上げた。ご主人は有孔ボードでディスプレイ兼収納に。

(奥さま)後はこの箪笥!嫁入り道具として実家から持ってきた桐の薬箪笥です。古いものですし、これを機に捨てるしかないかと半ば諦めていたのですが・・・。村上さんに相談したら、なんと偶然、この場所にピッタリ収まることがわかって。表面を削って、娘と一緒にキヌカオイルを塗り込んで若返らせました。自分では思いつかないアイデアで、この箪笥が生き返ったことが嬉しかったです。娘とオイルを塗った過程も、良い思い出になりました!

古い道具もしっくり馴染んで、新たなお役目を得ることになりました。

(ご主人)僕が船も好きなので、どこかにモチーフを入れたいと考えていて。船舶ライトと、奮発して船の窓(!)を購入して、娘の居室に取り付けました。

船舶ライトと、船用の小窓を取り付けた。玄関には取材時にはなかった「URAWA HOUSE」の文字とツバメのモチーフが・・・日々家をアップデートして楽しんでいる様子を想像して嬉しくなってしまいます。

(ツバメ)今もキャンピングカーで旅行されることが多いのですか?

(ご主人)最近は仕事の関係上、東京を離れることが難しいのですが、時間のとれる時は北海道に1週間〜10日くらい行ったりしていました。その旅を通じてコンパクトな住空間の良さを感じていたので、不必要に物をたくさん入れたり、というよりはシンプルな暮らしの方がいいなと思っていました。

(ツバメ)自転車にも乗られるんですね。

(ご主人)これは(室内のロードバイクを見て・・)、実は想定外だったのですが・・・マンションの管理組合がシッカリというか、悪くいうと厳しく(笑)思うように駐輪場を借りられないという切実な事情があって。すでに着工後だったのですが、室内で錆びないように管理できる方法はありますか?と村上さんに相談したところ、壁にちょうど良い幅の出っ張りが見つかり、ここに収まるに至りました。実際住んでいてどうかな?(奥さまに質問)

(奥さま)格好いいよね!普段使いというよりはサイクリング用で、週末に家族で楽しむための自転車なので、室内保管でも特に不便はありません。

(ツバメ)自分の好きなものを常に眺められるっていいですよね。

(ご主人)結果的にですが、そうなりましたね。錆び防止のため、前の家でも室内に保管していたんですが、本当にただ置いていただけだったので。村上さんのおかげでかなり洗練された置き方になりました(笑)

奥の壁をレンガにするか木にするかも、何度も話し合いました。最終的には実物を業者に見に行って決めたのですが、程よい凹凸で陰影が出て気に入っています。

(ツバメ)微妙な色や質感は、実際に手にとって見てわかることも多いですよね。

実際に質感を見て触って決めたというレンガの壁。キュートなサボテンとの相性も抜群!

(ツバメ)お家の中でお気に入りの場所を教えてください!

(ご主人)フローリングは床暖用のオーク材を採用しましたが、この幅と質感が気に入っています。リビングの天井とキッチンもオークで揃っているので、目に入る場所に木が多くて気に入っていますね。あとはダウンライトは雰囲気をキープする為、レンガとCDだけにあたるようにしていただきました。

(奥さま)私はやっぱりキッチンかな。カウンターが広いので、一度に3品4品作れるのがすごく便利になりましたね。(実は取材当日、自身の専門である豪華な薬膳料理をふるまってくださった奥さま。この日もキッチンをフル活用されていました。美味しい料理をご馳走さまでした!)

この大きなタイルがいいよね!と娘さん。

(ご主人)あと、窓際のカウンターはつけてよかったです。妻が仕事をしたり、娘が電子ピアノをひいたりと多用途に使用しています。

ご主人の趣味であるレコードも、プレーヤーは窓際カウンターが定位置。

(奥さま)都内では娘が放課後に寄れるように、学校の近くにスタジオを借りていたんです。その頃から毎日スタジオに通う生活を続けていたのですが、この家に越してから少し考えが変わりました。この家が居心地がいいので、スタジオでの仕事は人に任せられる部分は任せて、家でできる仕事を増やしてみようかなとか・・以前とは違うスタイルでの働き方を考えるきっかけになっています。頭の切り替えもしやすくなったし・・・家がこんな風に居心地がよくなかったら、なかった変化かもしれません。

(ツバメ)居心地がいいと、家にいる時間が延びますよね(笑)

(奥さま)そうなんです。朝起きてきた時に、廊下からリビングに入る瞬間にパッと外の景色が目に入るんですが、それがすごい幸せで。「あ〜なんか嬉しいなぁ」って。明けていく空の風景で1日を始められるというのは、とても気持ちいいですね。以前は仕事に便利なことと子供が安全なことが優先順位の高い所にきていたのが、この家に住んだことによってそうではない価値観に今変わりつつあるのかな、と感じています。

時間による空間の変化を感じるのも、ちょっとした楽しみに。

(ツバメ)これからツバメクリエイツでのリノベーションを検討されている方、「ツバメの後輩」へ一言お願いします!

(ご主人)ツバメクリエイツの良さは沢山ありますが、1つはダイレクトに村上さん(設計士)とお話ができることだと思います。大手だとこうはいきません。また一気通貫で購入からリノベーションまでできる点もよいと思います。物件選びから設計、施工までまとめて相談できると、きっと楽だろうと思います。

埼玉に住んでみて、ここはリノベーションに向いた土地だと感じました。駅から歩ける距離にリノベーションに適した中古マンションが沢山あって、価格も抑えめで好条件の物件が多いと思います。選択肢が多いので、自分のライフスタイルにあったことをやりやすいですね。未経験でしたので不安も多かったですが、飛び込んでみて新しく世界が広がったな、という感じがします。限られた時間の中でいい選択ができました。

あとは予算は限られているので、優先順位をつけることは重要です。我が家はキッチンにお金と手間をかけましたが、自分達がどこに重点を置くべきかがわかっていれば、より後悔のないリノベーションができると思います。

あとは・・やっぱり削っても多少予算は足が出るかな(笑)どうしても「どうせだしやっておこう」というポイントが出てくるのと、家具も買いたくなりますし。そこは頭の片隅に置いておく方がいいです。

物件購入に関しては素人だったので、契約まわりの手続きや書類の準備が思ったより大変でした。金額が大きいのでどうしても気を取られてしまいがちです。ただ、実際に大切なのはそこから(リノベーションの設計・施工)ですから。しっかり楽しんでください!

(ツバメ)今日はありがとうございました!!

written by Saki Ono