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所在地: 埼玉県川口市 間取り: 2LDK→1LDK+WIC
専有面積: 56.70㎡ 築年月: 1997年2月
竣工: 2024年6月

 

ツバメクリエイツで理想の住まいを手に入れたお客様のお住まいを訪問する企画「ツバメのせんぱい」。

今回は、川口市で中古マンションを購入・リノベーションされたS様とダックスフンドのアンディくんのご自宅にお邪魔しました。

飾りすぎない落ち着ける空間。

(ツバメ)本日は、よろしくお願いいたします。リビングダイニングに入ってすぐに感じたのですが、外の景色がとても開放的ですね。

(Sさま)前が公園で高い建物がないので遮るものがないんですよ。ここの高さが、外に植えられている樹木の背丈とほぼ一緒なので、緑葉の時期は目隠しになるし、桜や紅葉(もみじ)もあるので季節を楽しむこともできるんです。

(ツバメ)こちらの物件を購入される前もマンションにお住まいだったのですか?

(Sさま)そうです。賃貸マンションだったんですが、更新のタイミングで購入を検討し始めました。

(ツバメ)毎月家賃を払うんだったらというのはありますよね。最初から中古マンションを購入してリノベをすると決めていらしたんですか?
(Sさま)いえ、最初は新築マンションの購入も候補に入れていました。両親が住む家と駅から近くて、ペットを飼えるところで探していたんですが、新築だとなかなか良いところがないんですよね。値段が高い割に狭かったり、内装が合わなかったり、ペットがダメだったり。特に最近、値段が上がっているので割に合わないというのがありました。

(ツバメ)新築だと比較的ペットが大丈夫なところが多いですが、それでも絞られちゃいますよね。

(Sさま)全体の3〜4割ぐらいまで減っちゃいますね。そうやって調べていたら中古マンションを買ってリノベをするのがいいのかなと。

(ツバメ)理想の空間が見つからないなら自分で作っちゃおうというのがリノベの最大の魅力ですよね!

(ツバメ)こちらを見つけるのは苦労されましたか?

(Sさま)実はスムーズに決まったんです。ツバメさんと物件探しをしていたんですけど、実際に内見したのは2件で、管理状態が良いということでここに決めました。

(ツバメ)Sさまの場合、ご自身で物件を探されている延長で弊社との物件探しだったので、スムーズだったんですね。

(Sさま)すごく助かったのは、物件購入の際の価格交渉や引き渡し日の交渉をツバメさんがしてくれたことでした。一人でやったら無理でしたね。

(ツバメ)買う方は安く買いたい一方で、売る方は高く売りたいという気持ちがあるので、そこの折り合いをどうつけるのか大事です。お互いが納得のいくWin-Winな関係で売買が成立するようにしたいと考えています。

(ツバメ)ツバメクリエイツにご依頼いただいた経緯を教えてください。

(Sさま)まず、物件探しから施工までワンストップでやってくれる会社探しから始めました。

(ツバメ)先ほどお話しいただいた物件購入での交渉などワンストップのメリットは大きいと思います。値段交渉だけでなくて、お施主様が理想とする空間を実現できる間取りかを一緒に検討できるというのも、物件購入から一緒にさせていただくメリットですね。

(Sさま)何社か資料を取り寄せたり、実際に話を聞いたりする中でコミュニケーションを取りやすいと感じたツバメクリエイツを選びました。アットホームでしたし(笑)

あと大手だと色々なパターンの事例があって担当者によって対応が違っちゃうのかなと感じることがあったんですよね。けど、ツバメさんはコンセプトがはっきりしているし、スタッフ同士の意思疎通ができていて、そういった不安無しに進めていけそうだなって感じたんです。

(ツバメ)どのように弊社のスタッフとデザインを決めていったのですか?
(Sさま)インターネットで良いなと思った写真を何枚か送ってイメージを伝えるところから始めました。良いと思ったものを、そのまま送っていたので、まとまりがない状態だったんですよね。そこをツバメさんに整理してもらいました。いくつかデザインを提案してもらって、それに私がコメントして最終的にツバメさんがうまくまとめるみたいな感じで。

全体のイメージを最初に決めて、トイレとかお風呂とか照明とか個別のところはその都度、ツバメさんと一緒に画像検索したりサンプルを見たりしながら決めました。

(ツバメ)最初から全て決まっているという方は少ないです。当然、リノベーションが初めてという方がほとんどですので、まずざっくりとしたイメージをお伝えいただいて、一緒に具体的な形にしていくようにしています。

(ツバメ)元々あった和室を、隣にあったリビングダイニングと繋げて一つの広い空間にされていますよね。

(Sさま)以前住んでいたところも広いリビングダイニングだったので同じようにしたかったというのが一番ですね。あと、公園に面している2ヶ所の窓を壁で区切るより、壁を無くして窓を活かす方が開放感あるかなと。

(ツバメ)あとパーケットフローリングも素敵ですよね。市松貼りで空間の雰囲気をオシャレに演出しています。水回りと一部の床を除いて統一されているのも一体感がありますね。

(Sさま)これは最初からやりたかったことで、ヘリンボーンと悩んだのですがパーケットにしました。

(ツバメ)憧れる方は多いですよね。実際に住まれてみていかがですか?

(Sさま)特に夏は素足で過ごせて快適ですし、見た目も良いし気に入っています。傷つきやすいのかなと思うこともありますけど、普段過ごしている分には気にならないですね。

(ツバメ)チーク材の特徴は耐久性や耐水性が高いというのと、経年変化を楽しめるのも魅力の一つです。床は常に体が触れる部分でもあるので、床材は弊社のこだわりポイントでもあります。

パーケットフローリングが全体の雰囲気をオシャレに!

(ツバメ)リビングダイニングにあるクローゼットの吊り戸の素材もチーク材ですよね。

(Sさま)そうなんです。一般的なシートタイプのドアという案もあったんですけど本物を使った方がカッコいいということで採用しました。

他の方のリノベ事例で、壁や天井に木材を貼っているのがありますよね。その役割にもなるかなと。周りの壁と同じオフホワイトだと寂しくて家具とか買っちゃいそうじゃないですか。インテリアのような役割もあって、何もしなくてもまとまって見えるのが気に入っています。

(ツバメ)床材と同じにすることで面積がある割に悪目立ちせずに空間に馴染ませているわけですね。面積があって全体のイメージを作る大事な部分なので、本物の木材とシートでは印象が全く変わってきます。

ただ、本物の木材と聞いて「重いんじゃない?」と思う方もいると思うのですが、使い心地はいかがですか?

(Sさま)吊り戸だからなのか軽い力で開け閉めできるんですよ。

(ツバメ)弊社としてもチーク材にして良かったと思っています。

和室にあった押入れのスペースを、天井近くまである大型扉のクローゼットに。

(ツバメ)リビングダイニングに設けたアンディくんのお食事スペースもポイントですね!

(Sさま)リビングダイニングで、ここだけ床材にフロアタイルを使っています。食べこぼしがあってもサッと拭いて済むので楽ですね。ここに柵を設けようという案もあったんですけど、狭いし壊れたら修理が大変そうだなと思ってオープンな形にしました。

(ツバメ)オープンにしておけば、アンディくんも好きな時に食事ができますしね!

自由に出入りできるよとアピールしてくれたアンディくん。

(ツバメ)家具や照明も素敵です!

(Sさま)詳しいわけではないんですけど、リノベを機に購入しました。家具選びもツバメさんにオススメのサイト紹介してもらったり手伝ってもらいましたね。照明なんかは村上さん(弊社代表)にアドバイスをもらって選んだんですよ。最初はルイスポールセンのPHシリーズにしようと思っていたんですけど、「明るすぎる」と村上さんに言われて(笑)確かに空間の広さに比べて大きかったし、PHシリーズは使っている人も多いので違うのもいいかなって。

椅子はフリッツハンセンのセブンチェア、照明はレ・クリントのラメラ ペンダント1。オフホワイトの壁と無垢フローリングとの相性抜群です。

(ツバメ)キッチンは当初の位置から少しリビングダイニング側に出しているんですね。

(Sさま)寝室にウォークインクローゼットをつけるためのスペースを確保するために少し出しています。あと回遊できるように通路が廊下側にあったんですけど、収納棚を入れるためになくしました。

(ツバメ)回遊動線を無くしたことでキッチンの収納力を上げたのですね。

(Sさま)冷蔵庫を置く程度のスペースだったキッチンの背面を広げることができたので良かったです。

(ツバメ)キッチンの壁にはタイルを貼る案もあったそうですが。

(Sさま)オープンキッチンではないので、見えないところはシンプルでいいかなと思ってやめました。シンプルになりすぎないようにブラケットライトを取り付けています。

キッチンなど水回りの床材はお手入れのしやすさを考慮し、塩ビタイルを使用。

(ツバメ)動線でいうと、洗面所を中心とした水回りを整理されていますね。

(Sさま)リノベ前の洗面所は廊下から入って奥に風呂場、リビングダイニング側が壁、洗面台がある側の壁を挟んでトイレという配置になっていて、トイレは廊下から入るようになっていました。ここの動線をシンプルにしたくて、洗面台をリビングダイニング側の壁に持ってきて、洗面所に扉をつけてトイレに入れるようにしたんです。トイレを使った後、一度廊下に出て洗面台に行くよりいいですよね。

(ツバメ)使い勝手が良くなっただけでなく、廊下にあったトイレの扉がなくなったことで開閉に必要なスペースが省けたというメリットもあります。廊下に面する洗面所と個室の扉を引き戸にしているのもスペースを有効活用する工夫なんですね。

玄関に取り付けて良かったとS様が振り返るのは手すり。靴を脱ぐ時など一時的に手荷物をかけられて便利なんだとか。写真右側に見えるのが寝室の扉、左奥が洗面所。

(ツバメ)洗面台は、ほぼ造作と言っていいほどカスタムされていますよね。一番特徴的なのは横に長い一面鏡です。

(Sさま)ここは悩みました。三面鏡にすると裏を収納スペースにできるんですけど、鏡に線が入ってしまうのが嫌で。使ってみて一面鏡で良かったと思っています。

(ツバメ)見た目がいいだけでなく、お手入れもしやすいですよね。Sさまの場合、洗面所の収納を別で設けているので鏡の収納をなくすという選択が可能でした。

(左)奥が浴室で、洗面台の反対側にトイレの扉をつけ動線をシンプルにされています。 (右)お化粧などで必要なスペースを作るためにシンクを中心からずらしたり、拡大鏡を設けたりとこだわりが詰まった洗面台。鏡の上下に取り付けられた間接照明がオシャレ!

(ツバメ)個室は寝室とワークスペースを兼ねた空間なんですね。
(Sさま)リモートワークが多いので寝室にオーダーメイドのテーブルを置いています。でも広いリビングダイニングで仕事した方が捗るんですよね(笑)

(ツバメ)個室と並ぶ形でウォークインクローゼットがあります。最初から希望されていたのですか?

(Sさま)そうですね。以前の自宅にもウォークインクローゼットがあったのでお願いしました。どこに置くのか複数案出してもらって検討したんですけど、変則的な形をしているこの場所に収まりました。動線としてもこの配置で良かったです。

(ツバメ)ウォークインクローゼットだけアクセントクロスを採用されているのも素敵です!目立つところに使うのは勇気がいりますが、パーソナルスペースならやりやすいですよね。

(Sさま)目立つところにアクセントクロスを入れると家具選びに制限がでるというのと、もし売りに出すとなった時に個性が強いと売りにくくなるかもと思って。

パーケットフローリングはリビングダイニングから廊下、寝室まで繋がっています。寝室とワークスペースと繋がるWICの窓には懸垂用のポールが。仕事の合間の気分転換でされるんだとか。

(ツバメ)最後に、「ツバメのこうはい」のみなさまへアドバイスをお願いします!

(Sさま)リノベーションの難しいところは、選択して決めていくことですよね。何でも出来てしまうのが魅力なんですけど、やりたいことを全部やろうとするとまとまりがない空間になっちゃったり大変なことになると思うんですよ。

(ツバメ)そうですね。空間を理想の形にできるのがリノベーションの魅力なんですが、統一感や実生活のしやすさなども考える必要があります。

(Sさま)なので、依頼者の意見を取り入れつつも、選択肢を絞ってくれる会社を選ぶのが大事だと思います。その点でツバメさんは、意見を聞きつつも、それをそのまま全部受け入れるんじゃなくて、プロの視点で整理して、まとめた形で提案してくれたのがすごく良かったです。一方的に押し付けてくるわけでもないし、依頼者の要望に全部応えるわけでもないし、いい塩梅でした(笑)

(ツバメ)インターネットなどで様々な事例や情報を見ることができるので、やりたいことでいっぱいになるのは当然ですよね。弊社はまず、ご要望を全て受け止めて、理想に最も近い形にするにはどうしたらいいのかを一緒に考え調整したものを提案させてもらっています。

Sさま、アンディくん、取材にご協力いただきありがとうございました!

written by Ryota Asami